Like a bird, like a cat, like a fish?

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「男たちの大和/YAMATO」渋谷TOEI

日本人の心情に訴える戦艦大和の最期を好戦的にみられるのを押さえ、反戦映画ですよと描くのは、大作映画を手掛けてきた佐藤純也監督らしい演出。黒澤明監督に替って「トラ・トラ・トラ」も撮っている。
情け容赦無く攻撃され、人がただの肉片にさらされる地獄絵の描写は、真珠湾攻撃の裏返し。
但し、泣ける映画ではない。ニュース映像を多様したストーリー展開は安易だし、登場人物も類型的だ。大作を観たというスケール感もない。角川春樹の復活だが、今までの角川映画よりは良いか。
ラストの長渕剛の歌はヒンシュクものでしょう。協力のクレジットに大本営の瀬島龍三の名前が出ていたのはいかにも東映さんらしい。(この人まだ健在だったんだ)