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「ヴェニスの商人」 テアトルタイムズスクエア

アル・パシーノが「ヴェニスの商人」であのシャイロックを演じるというので観た。
「肉1ポンド」のことしかストーリーは頭に残っていなかった。高校時代の一時期シェークスピアの戯曲は読んでいたのだが、「ベニスの商人」は有名すぎて実際には読んでいなかったかも。
観ている最中も、見終わったあとも、これではシャイロックが可愛そう過ぎる。シャイロックリア王かよとも思える。(笑)
まあ、そうゆうユダヤ人の差別を意図的に強調して監督は描いたのだから。
アル・パシーノとジェレミー・アイアンズは、さすがシェークスピア俳優らしい風格がある。ジョセフ・ファインズリン・コリンズが結婚を巡る若者として登場するのだが、特権階級にいる軽薄な若造と高慢な娘にしか思えない。裁判だって事実がわかったら無効だろう。シャイロックの娘も親の金を持ち逃げして何なのと憤る。

ヴェニスの商人 (岩波文庫)

ヴェニスの商人 (岩波文庫)

(昔読んでいたのは福田恒存翻訳版)