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「ドミノ」TOHOシネマズ府中

トニー・スコット監督最新作。父親は「影なき狙撃者」の俳優ローレンス・ハーヴェイ、母親はスーパーモデルというセレブリティの家に生まれ、モデルから転身して賞金稼ぎのバウンティ・ハンターになったという実在の女性ドミノ・ハーヴェイの半生を描いた作品。モデルとなったドミノ・ハーヴェイは、この映画の完成を待たずして、2005年の6月に35歳で謎の死をとげている。
但し、映画は事実と虚実を混ぜ込めたエンターテインメントに仕上げている。主演のドミノには今が旬のキーラ・ナイトレイが文字通り体当たりの演技。(ナタリー・ポートマンと見分けがつかないのだが)復調のミッキー・ロークが出っ腹ながらも貫禄の相方を演じる。ドミノの母親役がなんとジャックリーン・ビセット!だった。シワだらけ寄る年波におどろく。
トニー・スコット監督お得意の切れのいいカメラワークと編集にしびれる。
後半のギャングの金を巡るトラブルのサスペンスの落しどころは「トゥルー・ロマンス」と同じく三つ巴の銃撃戦だった。舞台となったラスベガスのホテルは実在の「トラントスフィヤー・ホテル(成層圏ホテル)」。このホテルの屋上がテーマパークになって面白い。話題となった六本木のドンキホーテがまねしているテーマパークの元祖だ。映画では、派手に壊しまくるのだか、よく映画に協力したものだ。映画で有名なホテルとして名を残すだろう。
エンド・クレジットに男装スタイルの実在のドミノがワンカット登場する。