「シンデレラマン」TOHOシネマズ府中

ストレートな起承転結のはっきりしたボクシング伝記ドラマ。
1929年の大恐慌の時代、怪我で勝利から見放されて引退を余儀なくされたボクサー、ジム・ブラドックは、家族のためにたった一度のチャンスの大試合に臨む。その勇気とファイトは不況にあえぐ市民に生きる希望を与えた。
この手の話は、「ロッキー」を始めとして、実話やモデルにした話は出尽くされたと思いきやまだあったのですね。
ほんとうにストレートですが、2時間24分の長尺とは思えないくらい時間も忘れ、感動作に仕上がっている。
ロン・ハワード監督は、駄作というものが見当たらないのだが、今作品で更に格をあげた。ラッセル・クロウのボクシングのファイトシーンも迫力があるが、マネージャー役のポール・ジアマッティが好演。この人は近々にアカデミー賞を獲るであろう。