[演劇]「だるまさんがころんだ」下北沢・スズナリ
作・演出 坂手洋二 燐光群
昨年話題になった舞台の再演。
社会性のあるテーマを鋭く取り上げ頑張っている小劇団。
再演だが、イラク派兵を続けている日本としては今もタイムリーな内容。日本のイラク派兵問題は、解決どころか国内では無視あるいは黙殺されている。
専守防衛の論理から、日本は国内企業が地雷を黙々と作っていたとは知らなかった。
戦争の産物として核問題と同様に、戦後もなお悲劇を引き起こす厄介な地雷。安く出来て効果抜群の地雷は、撤去に莫大な金と時間と労力がかかる。今ではスマートな地雷というものも開発されて、何年か経つと不発になるこの時限地雷は、高い費用で売りまくる軍事企業があるという。
平和というものの対極にある地雷を巡るエピソード集で、ブラックな話題を提供する。ややエピソードが多すぎてまとまりに欠ける感じもあるが見ごたえあり。
だるまさんはもちろん手足を吹き飛ばされる地雷の象徴でもある。