「志の輔らくご21世紀は21日」明治安田生命ホール

前々から行きたかった立川志の輔のらくごのライブ。
明治安田生命ホールは、駅からも近く、紀伊国屋ホールのような窮屈さもなくて、落語を聴くには心地よい。
志の輔「お菊の皿」、まくらで日韓首脳会談、若貴兄弟時事ネタ。杉田かおるが六本木で夫を蹴り飛ばしたというネタは本当か?　大爆笑。
結局、ブームになっている落語を分析し、決着のつかない、解決策が見いだせない今の世の中だから、落ちのあるすっきりした落語に受ける要素があるという「現代落語考」に妙に納得した。噺も大爆笑の連続で満足。
中入りで松元ヒロの「今日のニュース」
まさに今日のNHKラジオニュース?をパントマイムで表現!　いったい何がはじまったのだろうかと思ったが、時事ネタから天気予報までやり遂げる。手話を茶化しているともとられかねないが、全身のパフォーマンスで笑いを作り出すエネルギーと時事ネタだからこそ、この日のライブに活きるという芸人魂に触れた。今後もこのひとに注目したい。
志の輔もうひとつの噺は「中村仲蔵」。
歌舞伎の噺で、古典落語にはよく歌舞伎の噺がよく出るが、歌舞伎を観ないものにとっては、ちょっと困る。しかし、この噺は、先ほどの松元ヒロではないが、芸人魂のはなしで、どんな脇役でも魂を込めることで、人を圧倒させ感動させることができる。更には演劇史を塗り替えることができるという内容。1時間10分のボリュームで、笑いあり感動ありで歌舞伎も勉強になりました。
やはり、落語は凄い!とうなされる志の輔らくごでした。
≪今日の演目≫　
立川志の八　「粗忽の釘」
立川志の輔　「お菊の皿」
松元ヒロ　　「今日のニュース」
立川志の輔　「中村仲蔵」