Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

ケビン・スペイシー

銀座で「オペラ座の怪人」と「ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば」を観る。
オペラ座の怪人」はミュージカル舞台は観ていないが、映画は演出にメリハリのない凡作。なんかやたら時間が長く感じた。昔見たブライアン・デ・パルマ監督のロック版「ファントム・オブ・パラダイス」の方が数段感動した記憶がある。ファントムの切なさが伝わらない。ジョエル・シューマカー監督はいつも凡作ばかりだ。期待してもしょうがない。
それに比べると「ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば」のケビン・スペイシーは素晴らしい!!
「マックザナイフ」の歌で始まるオープニングから主人公ボビー・ダーリングへの愛情と思い入れに溢れている。演技力はもともとオスカー俳優なのだが、歌手として、監督としても一流でした。今までくせのある役を演じてきたが、ボビー・ダーリンを尊敬しているため、ストレートで人生を肯定的に描いている。リベラル派でケネディを支持したり、出生をめぐり衝撃的な事実があったりするが、ベトナムとロックとドラッグの60年代を独自の音楽で駆け抜けていく。ティーンアイドルスターだった妻のサンドラ・ディーや息子への愛情も細やかに描かれている。
サンドラ・ディーはつい先ごろ亡くなったが、晩年はアル中になったりして(映画でも予兆は描がかれる)肝臓病で62歳で亡くなった。この作品は観たのだろうか。

マリオンのなかの垂れ幕3.29何があるの?