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アレキサンダー

劇場看板

オリバー・ストーン監督最新作「アレキサンダー」
史上最強の覇権政治をおこなった歴史上の人物を描いたこの作品は、やはりオリバー・ストーン監督ならではの主張にあふれた作品だ。
どうしても、アメリカ大統領の顔が浮かんでしまう。
異国の辺境(アジア)の見果てぬ大地が見てみたい、そして女性も財宝も大好きといった王が、好奇心から侵略を進めていく。そこに欲と政治がからみ陰謀のなかで王は取り巻きに疎まれて暗殺されてしまうという内容。
大掛かりな戦闘シーンもあり、歴史劇の大作なのだが思考が今日の政治を反映していて、ロマンスのかけらもない。
ビン・ラディンにそっくりなペルシャ王の末路を同情的に描くシーンもある。
辺境を地に理想を求めた男なら「フィッツカラルド」という傑作があるが、ファナティックな男(王)としては、コリン・ファレルでは役不足
ギリシャ出身のヴァンゲリスの音楽が良い。
ゾウ軍団との戦いなどもあり、よく歴史考察されていて、つまらない作品ではない。

Alexander

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