Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

トリック映画

銀座である会合の忘年会に参加。
5時半開始と早い。自由参加の立食形式。ひと通りあいさつして、7時に退席する。
銀座シネパトスで見逃していた「ソウ(SAW)」を観る。観客6名!
衝撃の結末!ドンデン返し!という言葉に弱い。絶対に劇場で観なければ後悔すると思い駆けつけた。
結果は、それなりに面白かった。が・・・「セブン」に近いサイコ・キラーものだが、殺人ゲームをいかに観客に意表をつかせるかという製作側の意図がみえみえ。殺人ゲームそのものがリアリティがないので、こんなのありかよという設定に疑問が頭に横切りながらみた。たとえば用意周到な犯罪場所の設定とか大人の男が監禁されることの大変さとか。(ひとりの犯罪では、よほどの体力と時間がかかる)
すべては結末で納得させてくれれば良いのだか、そこまでの完成度に至らなかった。
監督はまだ若いのだからしかたがない。一応続編につながる終わり方がちゃっかりしている。
この手のトリック映画は、最近ではリアリティのなさを逆手に取った「アイデンティティ」と筋の通った結末で気持ちの良い「閉ざされた森」などが良かった。
まだまだヒッチコックを手本に、観客に挑戦する映画はできるのだろう。
さあ来い、劇場で観てやる!
閉ざされた森 コレクターズ・エディション [DVD]アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]