Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

cinema

『旅情』 フィルムセンター

SUMMERTIME (95分・35mm・カラー) ヨーロッパへのバカンス旅行は、当時アメリカ人であってもあこがれだった。 それはキャサリン・ペップバーンの名演でよく理解できる。 短期間のサマータイムだったが、主人公の選択は賢い選択だ。 留まったり、引き返した…

『ラッシュ/プライドと友情』 TOHOシネマズ府中

『小さいおうち』に続けて観たが、こちらは二人のF1レーサーのライバル物語。 1976年のF1グランプリの壮絶なタイトル争いに集約する。 クライマックスは日本グランプリの富士スピードウェイ! ニキ・ラウダのあの事故とそれによる風貌は記憶にあるが、ジェー…

「小さいおうち」TOHOシネマズ府中

山田洋次監督作品らしく中高齢年齢者層の観客が驚くほど多かった。 山田洋次作品に対するこの世代の信頼度がうかがえる。 逆に松たか子や妻夫木聡を配しても、若い世代は関心がないということでもあるかな。 映画は、倍賞千恵子のおばあちゃんが若かりし日に…

『ふたり』@神保町シアター

ロリコン監督の大林宣彦監督の見逃し作品かと思いきや、公開時しっかり観ていたことに気付いた。 当時は嫌いだったセンチメンタルなアイドル映画に、久々に再開したらこんなにも鼻水が止まらない。 密やかな告白です。

『眼には眼を』 フィルムセンター

ŒIL POUR ŒIL (110分・35mm・カラー)今回のフィルムセンターの企画でこれはどうしても見逃せない作品だった。 町山氏ではないが、子供の頃テレビで見て忘れられない映画だった。 ラストの空撮でカメラがパンすると反対側に街がみえるというのは思い違いだ…

『遙かなる青い海』 フィルムセンター

OCEANO (91分・35mm・カラー) 懐かしい『チコと鮫』のフォルコ・クイリチ監督の1971年の作品。 飛躍した展開でトンデモ映画でもあるが環太平洋はひとつであるという発想(TPP!)は今を予見しているか! E・モリコーネの音楽、美しい海洋撮影は見どころ…

「モンテ・ウォルシュ」 フィルムセンター

MONTE WALSH 70年代頭、アメリカン・ニューシネマ系列の作品。 カウボーイ時代の黄昏を描いただけに馬の扱い方がとても印象的だ。 ジャック・パランスが黒ずくめの服装で登場するも一度も拳銃を撃つことなく嗚呼・・・ 音楽はジョン・バリーで哀切たっぷりの…

フィルムセンターで観られる外国映画選集だ。

但し、料金500円→1000円と倍額料金はなぜ?2014.1.23−2.12 1/西部は俺に任かせろ(74分・35mm・カラー) 2/フレンチ・カンカン(103分・35mm・カラー・英語字幕付き) 3/旅情(95分・35mm・カラー) 4/鮮血の午后(79分・35mm・カラー) 5/遙かなる国か…

『トゥモロー・ワールド』新橋文化劇場

この劇場は新橋駅のガード下にあって振動が劇場全体を包む。 フィルムで上映しているのだが、映写音も館内に聞こえてくるのは今時貴重です! 館内の両側にこれから上映予定のポスターを飾っている。(素晴らしい) なんと作品と劇場がピッタリあっている。 『…

『ヒズ・ガール・フライデー』 シネマヴェーラ渋谷

(アメリカ、コロンビア映画、1940年、92分、白黒)出演:ロザリンド・ラッセル ケーリー・グラント ラルフ・ベラミー 監督:ハワード・ホークス 原作:ベン・ヘクト チャールズ・マッカーサーの戯曲 脚本:チャールズ・レデラー 撮影:ジョウゼフ・ウォーカ…

生誕110年・没後50年記念 映画監督 小津安二郎

神保町シアターで現存する全作品を上映する企画。 今回の中で未見のサイレント映画を鑑賞した。 サイレント映画は純粋に映像だけで人間の感情に直接うったえかける。 人種、年齢も問わず世界共通であることで人類史にとってすごい発明だ。 色や音を入れてい…

本年初シネマはシネマヴェーラ渋谷で『でっかく生きる』『大自然の凱歌』

続けてユーロスペースで『ペコロスの母に会いに行く』充実のスタートでした。 『でっかく生きる』は、ジーン・ケリー主演のミュージカル。 第二次大戦後に復員したが住む家がない。復員兵同志が金持ちの旧宅を共同でリフォームするというちょっとニューディ…

「ブリングリング」 丸の内TOEI 

今年のアメリカの流行語大賞は「Selfie(自分撮り)」ということらしい。 オバマ大統領ですらマンデラ大統領の追悼式典でやっていて顰蹙をかっていた。 ソフィア・コッポラ監督の新作は、ハリウッドセレブが留守中であることをツイッターやフェイスプックな…

『ストロンボリ』シネマヴェーラ渋谷 

『無防備都市』『戦火のかなた』を観てイングリット・バーグマンは、ロベルト・ロッセリーニ監督に熱烈なラブコール。 それに応えてロッセリーニ監督は、この『ストロンボリ』を用意して、バーグマンを待ちうけてイタリアで撮った。 その後バーグマンは、夫…

「マラヴィータ」TOHOシネマズシャンテ

ロバート・デ・ニーロのギャング物でミシェル・ファイファーの共演というだけで選択した。 あとで気がついたのだが監督がリック・ベンソンだった。 道理で容赦なく人が殺される。 節度が無い映画はつまらない。 プロデューサーもマーティン・スコセッシか・…

『ゼロ・グラビティ』初日 TOHOシネマズ六本木

観終わって興奮冷めやらずの久しぶりの体験する映画だ。 ストーリーは至って単純で、宇宙空間での遭難から、いかにして地球に帰還するか。 遭難から地球への帰還までリアルタイムで進行し上映時間も90分というストレートでシンプルだ。 凄いのは、映像表現の…

googleのトップページが東京物語 

12月12日の今日が小津安二郎の生誕110年で没後50年の日 数字が整然として小津安二郎監督らしいのです。

『お早よう』『彼岸花』2夜連続神保町シアターに通う。

特集 生誕110年・没後50年記念映画監督 小津安二郎 デジタルリマスターのクリアな音と映像で丸ごと昭和が封印されている。 初期のカラーなので人着(人工着色)の美的センスです。 緑のやかんと赤のやかんがそれぞれに配置されてました。「お早よう」 小津安二…

「清須会議」TOHOシネマズ府中

これだけのオールスターを集められるのは三谷幸喜かNHK大河ドラマかといえる。 だけど軽いですね。 観終わってから時代劇を観たという実感が湧かない。 たぶん内容もすぐ忘れてしまうだろう。

「霧の旗」(1965 松竹)フィルムセンター

特集 山田洋次 監督50周年レトロスペクティブ 山田洋次の初期の松本清張原作サスペンス 橋本忍のシナリオで後に何回もリメイクされた作品の原点だけによくできている。 ただ主人公の倍賞千恵子の復讐は、どうみても逆恨みであって、滝沢修の弁護士の身の破滅…

「ばしゃ馬さんとビックマウス」丸の内TOEI

夢は叶うというのが映画の王道である。 それを逆手に努力しても夢は夢であって、現実では決して叶わないというひねくれた映画。 自分の書いたシナリオは、いつかは映画になるというストーリーだけに重複した構造が面白い。 麻生久美子はとても自然で魅力ある…

「恋するリベラ―チェ」新宿ピカデリー 

観ておいてよかった。 マイケル・ダグラスの会心の主演作であり怪演ですね。 コードン・ゲッコーがゲイを演じとことん見せます。 変幻自在のメイクでよくぞここまでやりました。 マット・デイモンも服がピチピチぴったしのマッチョを熱演! 怪しい整形外科医…

『生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』オーディトリウム渋谷

森崎東監督最新作『ペコロスの母に会いに行く』公開記念にあわせて特集上映「森崎東と十人の女たち」 森崎東監督は、松竹の二本立て喜劇の監督というイメージが強かったが、『生きているうち〜』は、なんというかアナーキーで過激な映画である。 教師の誘拐…

『不滅の熱球』 神保町シアター

プロ野球草創期の巨人軍名投手の沢村栄治の伝記映画。 徴兵によって戦場に行き戦死した大投手だっただけに、その無念さと反戦(嫌戦)のメッセージは強い。 脚本の菊島隆三、監督の鈴木英夫という布陣で見ごたえあり。 沢村栄治に扮する池部良はなかなか投球…

「坊ちゃん」 神保町シアター

神保町、御茶ノ水、九段下―― "本の街"ぶらり映画日和夏目漱石ファンなのか若い女性も観客に多い。 原作に割と忠実な映画かな。 「坊ちゃん」の主人公は、都落ちした青年教師なのでちょっと屈折しているので影のある池部良はあっている。 やまあらしの小沢栄…

「ホワイトハウス・ダウン」丸の内ルーブル 

想定通りの展開のアクション映画というよりはアクション・コメディ映画と見て楽しめた。 ホワイトハウスの庭先でのカーチェイスなんてバカバカしくて大笑い! レイチェル・ワイズ似の11歳の娘の活躍も驚きの大人っぽさに免じて許します。 しかし、ホワイトハ…

『世界大戦争』神保町シアター

子供の頃テレビで観て以来なのだが、スクリーンで観ると当時の意気込みを感じた。 オープニングは序曲付きだ! 災禍を体験してきた人達の想いは優れたCG映像よりも心に響く。 男性客が9割というのも面白い現象だ!

昭和スタア列伝―上原謙、佐野周二、佐分利信

"松竹三羽烏" 華麗なる映画人生 神保町シアター佐野周二の作品を続けて鑑賞した。 『花影』 監督:川島雄三 S36('61)/東京映画/カラー/シネスコ/1時間39分 池内淳子(絶品!)を取り巻く、だらしない大人の男達が勢ぞろいのなか、 男運のなさを引き込んで…

『イノセント・ガーデン』Tohoシネマズシャンテ

とても良くできた巧い映画だった。 「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」「渇き」などのパク・チャヌク監督によりハリウッド進出第一弾。 オープンからラストのクレジットのタイトルの出し方にいたるまで、才気満万といった気合いの入った作品だった…

『はじまりのみち』東劇

木下恵介生誕100年プロジェクトとしてこの作品は誕生した。 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの作品でアニメ監督として著名な原恵一による、実写映画初監督作品。 木下恵介が戦時中に作った『陸軍』のラストシーンが軍部に女…