Like a bird, like a cat, like a fish?

映画・落語・写真・ダイビングを中心としたお気楽人生ブログです。

イキウメ『太陽』シアタートラム

イキウメ『太陽』シアタートラム

バイオテロによるウィルスによって、夜でしか生きられない新人類と少数派になってしまった生き残りの旧人類の対立というありがちなSF設定の舞台だが内容には釘づけになった。

格差や差別、深くは選民思想にまで及ぶ。

シンプルな舞台で正面に大きな月と太陽を表す照明、欠けたコンクリートさえ無駄のない装置に不安を予兆させる音楽。

舞台装置は完璧なうえ、どちらの人類を選択すべきか観客に問う。

再演なので研ぎ澄まされた舞台でした。

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下町ダニーローズ公演『不幸の家族』

立川志らく演出・脚本・主演『不幸の家族』

東京オリンピック後に日本に徴兵制度が取り入れられた近未来が舞台設定。

立川志らく師匠は報ステのコメンテーターに出るようになって作風も変わったのかな?

血縁もこだわり過ぎかと思ったら、トンデモないオチで仰天大爆笑でした。

こうでなくてはと納得しました。

蛭子能収さんのゲスト出演の時の役は、アレしか考えられない。

トンデモない演技になるかなぁ。

これは見ものですが出演日はシークレット?

『霧の音』シネマヴェーラ渋谷

没後五十年メモリアル 孤高の天才・清水宏

『霧の音』鑑賞

やっぱり都会より郊外というか避暑地 、戦後の混乱を避けて日本アルプスのどこかというのもさすが、温泉はないけど露天風呂というのが清水宏印を楽しめる。

すれ違いの演出も名人芸ですね。

清水宏の先見性というか普遍性は永遠です。

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沈船、駆潜艇50号

第二次世界大戦の激戦地だった硫黄島を含む小笠原諸島
父島、母島の島内にも戦争の痕跡を今なお残している。
二見港近くの沈船、駆潜艇50号には薬莢もヘルメットもそのまま残っていました。
素晴らしい自然のなかで人間が殺し合っていたことが不思議に思えます。
たった70年前のことであることを沈黙の海は忘れるなと語っています。

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立川志の輔独演会:銀座ブロッサム

立川志の輔独演会:銀座ブロッサム 

このままネタにはいらないのではと思うぐらい長いマクラで、オリンピック・エンブレムと田中角栄の話は大爆笑。

色物の遠峰あこは、横浜関内辺りの酒場で演奏しているらしいが明日からは欧州各国を大道芸遠征とのことで中々頼もしい。

休憩入れて2時間50分!

シネマヴェーラ渋谷 千葉泰樹監督特集

シネマヴェーラ渋谷 千葉泰樹監督特集

「裸の重役」

こちらもサラリーマンの悲哀をたっぷり味わう佳作だった。

森繁が社長シリーズとは別のシリアスな部長でもやはりさすがだなぁ 

宮口精二有島一郎加東大介中村伸郎!などの脇もばっちり。

児玉清は「団地・七つの大罪」と連なって観ると笑える。

「団地・七つの大罪

オムニバス作品だが、これだけオールスター、名脇役を団地に押し込めた監督(筧正典共同監督)の当時の実力と期待度が想像できる。

最後に一同全員登場させたのも楽しく、懐かしく、団地ばんざい!